みらい協同組合

外国人技能実習生受入れ制度を通じ、国際貢献と地域復興に取り組んでいます。

技能実習生インタビュー

各業界で活躍している技能実習生を代表理事が取材しました。

日本語検定N1取得者インタビュー

名前:PHAM THI MINH HONG
   ファム ティ ミン ホン さん
出身:ベトナム国
実習先:ビルクリーニング(東京都)

 
片庭「N1合格おめでとうございます!」      
ホン「ありがとうございます」
 
片庭「一番難しい日本語能力試験に合格して、今の気持ちはどうですか?」
ホン「本当に私が受かったのかと、夢のような気持ちでした」
 
片庭「日本語の勉強はいつから始めたのですか?」
ホン「4年前、ベトナムで車の部品を作る日系企業で働いたことがきっかけで、日本語に興味を持ちました。そしてそのあとに実習生として日本に行くことを決めて、本格的に日本語の勉強を始めました」
片庭「そうだったのですね。ではその日系企業で働いていた頃にも日本語は少しできたのですか?」
ホン「いえ。全然できなくて、そのあとに実習生の研修センターで勉強を始めたのですが、勉強すればするほど面白くなって、もっと勉強したいと思うようになりました」
 
片庭「実習生として日本に来たあとは、毎日お仕事もありますが、その生活の中でどのように勉強の時間を作っていたのですか?」
ホン「普段は毎日仕事が終わってから、だいたい夜9時半くらいから少なくても30分間くらい、自分の部屋で勉強していました。あとは通勤電車に乗っている時間にもスマホで勉強していました」
片庭「そうですか。では毎日自分で勉強の時間を作っていたんですね」
ホン「そうですね」
片庭「お仕事をしながら、本当にすごいことですね!」

 
片庭「N1の試験は本当に難しかったと思うのですが、どんなところが大変でしたか?」
ホン「大変だったのは、自分で勉強することですね。だんだんレベルがアップすると難しくなるので、自分だけで勉強するのが大変になってきました」
片庭「そうですよね。学校に行っていたら先生が試験対策をしてくれますが、N1の勉強を独学で取り組むのは本当に大変な努力だったと思います」
ホン「そうなんです。わからないことがあったら自分で調べて理解しなければいけないことが一番大変でした」


片庭「科目の中で、得意・不得意はありますか?」
ホン「すごく得意だというものはないんですけど、漢字の勉強は一番好きです」
片庭「漢字ですか?!漢字が苦手という人の方が多いかと思いますが、それはなぜですか?」
ホン「昔ベトナム人も漢字を使っていた時代があったそうで、今は全然使わないんですけど、漢字を調べてみるとその歴史や成り立ちなどが本当に面白くて、どんどん勉強したくなりました」
片庭「そうだったんですね。それはとっても興味深いですね!でもよくそこに関心を持ちましたね。では、逆に苦手なところもありましたか?」
ホン「苦手なのは話すことです。私は普段ベトナム語でもそんなに話す方ではなくて、人見知りなので…、ちょっと話すことが苦手ですね」
片庭「それでも自分の母国語以外でこんなに話せるのは本当に素晴らしいことですよ!」
ホン「(笑)ありがとうございます」

片庭「4年前と比べたら本当にすごいスピードで日本語ができるようになったと思うのですが、生活や仕事面での変化はありましたか?」
ホン「はい。ありましたね。日本語がうまくなったおかげで、職場の日本人スタッフと話せるようになって人間関係も良くなりました。あと、日本の生活にも早く慣れていくことができたと思います」
片庭「日本に来る前はどのくらいのレベルだったのですか?」
ホン「日本に来る前はN4くらいのレベルでした」
片庭「では仕事をしながら、3級、2級と、取っていったのですか?」
ホン「はい。そうです」
片庭「すごいですね!会社の方々も喜んでいましたよ」
ホン「はい。会社の皆さんも応援してくれていました。私のレベルに合わせて日本語の問題を印刷して渡してくれたり。勉強もサポートしてくれました」

片庭「ベトナムにいるご家族も喜んでいることと思いますが、どんなことを言っていますか?」
ホン「家族もいつも応援してくれて、私が合格したことを知って「おめでとう!」と言ってくれて、そして、N1に受かったとしてももっと勉強して、仕事にも生かして頑張ってくださいと言ってくれました」

片庭「その1級という結果と、ホンさんのこれまでの日本での経験を生かして、この先の目標はありますか?」
ホン「はい。そろそろ3年間の実習期間が終わりますので、ベトナムに帰って就職したいと思います。ずっと憧れていた通訳の仕事にチャレンジしたいと思っています」
片庭「そうなんですね!その気持ちは日本に来る前からあったんですか?」
ホン「はいそうですね。日本に来る前からずっと通訳者になりたいと思っていました。でもそのときはまだあまり自信がなかったので」
片庭「もちろん日本語の勉強中でしたものね。でもすごいですね!実習前から目標を持って来日して、仕事をしながらその目標に向かって勉強を続けるのは、なかなか難しいことだったと思います。ホンさんはまだまだ日本語が上手になると思いますよ。頑張ってください。そしてまたぜひ日本にも来てくださいね!」
ホン「はい。ぜひ戻ってきたいです」
片庭「これから活躍の場所がますます広がって、ベトナムや日本や世界で活躍する姿を見ること、楽しみにしていますね」

片庭「今日はありがとうございました。N1合格本当におめでとうございます!」
ホン「ありがとうございます。これからも頑張っていきます」
 

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