みらい協同組合

外国人技能実習生受入れ制度を通じ、国際貢献と地域復興に取り組んでいます。

技能実習生インタビュー

各業界で活躍している技能実習生を代表理事が取材しました。
日本語検定N1取得者インタビュー
 
 

 

名前:LKHAGVASUREN OTGONSUREN
   ルカグヴァスレン オトゴンスレン さん
出身:モンゴル国
実習先:介護施設(宮城県)

 

 
 

片庭「今回はN1合格おめでとうございます!」      
オギー「ありがとうございます」

片庭「今の気持ちはどうですか?」
オギー「合格できて本当に嬉しいです」
片庭「N1の試験は本当に大変だったと思うのですが、毎日どのくらい勉強していたのですか?」
オギー「私は今回の前にN1の試験を2回受けて落ちているんですね。そのとき足りなかったところは読解だったので、読解には何が必要かなと思って本を読むようにしました。その中にいろいろな文法も言葉も漢字も、たくさん出てくるので、まずは本を読むことに集中しました」
片庭「前に受けたときのことを生かして、自分で勉強法を考えて、試験対策に取り組んでいたのですね」
オギー「はい」
片庭「素晴らしいですね!」

片庭「その中でも一番苦労したことは何でしたか?」
オギー「やっぱり漢字です。漢字は難しいです。あとは、「うっかり」とか「うろちょろ」とか、日本人が日常的によく使う表現の中に分からない言葉がいっぱいありましたので、文章をたくさん読んでニュアンスから理解できるように、本だけでなくYouTubeからも日本人の先生を探して聞いたりしていました」
片庭「1級ですと、それまでのテキストには出てこない、日本人が日常に何気なく使う言葉がたくさん出てきますよね」
オギー「そうなんです」
片庭「言葉の意味そのものというより、その場のニュアンスが分からないと解けないような問題もありますよね」
オギー「はい。ですので、一緒に働いている皆様の言葉からも、あ、こういうときにこういう表現をするんだなと、日常会話をしっかり聞き取るようにしていました」
片庭「日本人との普段の生活やお仕事の中で、この表現はこういう風に使うんだ!と、学んでいたのですね」
オギー「はい。日常の中で使い方を覚えるようにしていました」
片庭「それじゃぁ仕事をしながらも頭の中フル回転でしたね!」
オギー「そうですね 笑。分からない時にはその場で聞くようにもしていました」

片庭「1級を取って、生活や仕事で変わったことはありますか?」
オギー「あります。たとえば、新しい言葉を知って、こういうときに使うんだということが分かったので、素敵な表現を覚えたら、自分からできるだけ使うようにしています」
片庭「自分で使うことで身に付きますもんね。利用者さんも喜ぶでしょう?」
オギー「そうなんです。利用者さんとの『会話対応』のときにも、できるだけ素敵な日本語で話すようにと心がけています。でもちゃんと伝わっているか分からないんですが 笑」
片庭「素敵な日本語を使おう!というオギーさんのその気持ちは絶対伝わっていると思います」
オギー「はい。これからもできるだけがんばります!」

 
 

片庭「モンゴルのご家族は何と言っていましたか?」
オギー「モンゴルの家族は、がんばったね!って言ってくれました」
片庭「何回も挑戦していたことももちろん知っていたのですよね?」
オギー「はい。知っていました。だから今回は取れて良かったねと」
片庭「普段はどんな話をするのですか?」
オギー「普段は、子どもたちの成長を見ながら。でも、あまり毎日話すと私も会いたくて会いたくて仕方がなくなるし、子供達もお母さんに会いたくて寂しくなるかなと思って。なので、1週間に2回くらい話します。ちょっと少なめにしています」
片庭「なるほど、そうなのですね。オギーさんはちょっと我慢して、子どもたちのモンゴルでの生活を見守っているのですね」
オギー「はい。子どもたちの成長が分かるのが嬉しくて。そして主人もよくがんばって面倒を見てくれているので嬉しいです」
片庭「だからこそオギーさんは安心して日本でお仕事や勉強に打ち込めますもんね」
オギー「はい。本当にそうですね」

片庭「これから他に勉強したいことはありますか?」
オギー「はい。実は今少しずつ始めているのですが、N1に合格できたので、次は介護福祉士の国家試験を受けてみようと思っています。本当に難しいと思うのでできるかどうか分からないですが、チャレンジしてみようと思っています」
片庭「それは素晴らしいです!N1も本当に難しい試験のうちのひとつだと思いますので。それを取っているオギーさんなら絶対できると思います!頑張ってください」
オギー「はい。頑張ります!」

片庭「それでは最後に、オギーさんの夢は、何ですか?」
オギー「できることなら、日本で家族と生活をしたいと思っています。また、母国に戻ってからも、自分にできることで少しでも日本とモンゴルとの関係に貢献できたらと思っています」
片庭「是非これからもずっと日本との関わりを持っていただけたら嬉しいです。そして、日本でオギーさんのご家族とお会いできる日を楽しみにしていますね。これからも応援しています」

片庭「今日はありがとうございました」
オギー「ありがとうございました」